タイヤ空気圧

指定空気圧より圧を下げることが常識的なセッティングとされている今
本当に空気圧を下げて走行することがオートバイの性能を発揮させているのだろうか。

恥ずかしながら自分も何年か前は空気圧を下げる派でした。
その頃はろくに実験もせずに雑誌や人ずてに聞いたことを信じてました。

しかしお山の試乗で空気圧を下げて乗ってみると(約1割)ハンドリングや切返しが重くなり
切れ込む症状が出ました。この状態ではインプレッションが取れないために指定空気圧に
戻したところ これらの症状はすべて消えて素直な操安に戻りました。

後日某研究所の師匠に聞いたところ昔のタイヤなら空気圧を下げても構造上、タイヤのサイズ等
の理由であまり影響はないが現代のタイヤは空気圧を下げるとタイヤの形状が維持できないため
(構造、原理、理論でこんこんと説明されました。あと 一般公道とサーキットでの空気圧はなぜ違うかも)
下げていいことはないと言われました。

足廻りの相談に来る人が多くなってきましたが切れ込みやハンドリングが重いという人の
ほとんどが空気圧不足の人でした。
空気圧下げるということは想像以上にタイヤがつぶれて車高が低くなります。
突出しや車高調整等で調整してあげれば良くなりますが あまり抜きすぎると
どうにもならない状態になってしまいます。

空気圧を下げろと言うバイクショップやタイヤショップになぜ下げるのかを聞いても某研究所の
師匠より明確な答えが返ってきたことは一度もありません。だてに何十時間という時間をかけ
0.1キロ単位の空気圧で操安テストをしてるわけではないんです。

もう 昔のタイヤは売ってないので(呼び名やパターンは同じでも全くの別物)現代のタイヤを
古いバイクに装着させるときにはその車両の指定空気圧よりも圧を高めて乗ってみるのもいいと思う。
高すぎると思ったら下げればいいだけのこと。まずは実験してみよう。(気お付けて試すように。)

フレーム、エンジン、ブレーキ、タイヤ など年々すごい勢いで進化してます。
過去の常識にとらわれすぎていると最新の常識がわからなくなりますよ。