フロントフォークREB,COMアジャストスクリュー

まずは画像を良く見てください。オーリンズ倒立フォークのREB,COMアジャストスクリューです。

REB側ニードルとニードルが入る穴

COM側ニードルとニードルが入る穴

よく一部の雑誌でフルブレーキング時やフルボトムからの延びる速さが早いため
アジャストスクリューを締めこむと書いていますよね。
この穴の面積はものによって違いますが穴とニードルの隙間の面積は1平方ミリメートル前後ぐらいしかない。
ではコンマ数秒で伸び縮みしているフォークの中のオイルがすべてこの穴を通ると思いますか?

通るわけないじゃん!

じゃあどこの通路を通るかというと

このピストンの穴からオイル通過するんですよ。

ピストンには薄いワッシャーみたいなシムという部品が積層してあって
厚さや外径、積層する数にてダンピング調整してます。俗にいう高速側のダンパーです。

アジャストスクリューはキャブレターに例えるとスロージェツトと同じような働きです。誰もスロージェットでメインジェット領域を調整しようとする人はいないはず。

しかしフォークやショックアブソーバーでは当たり前のようにスロー側で高速領域を
調整する記事が書いてある。フォークやショックは荷重やピストンスピードにより
キャブレターの様に調整箇所が違うもんだ。