オートバイ整備、キャブセッテイング、サスペンションセッテイング など 何をするにも
構造、原理、理論で考えてみよう。
キャブレターのセッティングの場合 ガソリンの通路、空気の通路、各通路の調整できる箇所
スロットル開度による負圧のかかる場所 など まず構造が分からなければ
セッティングはできない。
サスペンションセッティングにしても 各通路 どの通路にどのような調整箇所がついていて
どのようにダンピングが発生してるのか スプリングの特性や性質などが分からなければ
これもまたセッティングができない。
構造、原理を 知らなくてもある程度セッティングが出来る人たちもいるが
それは今までの経験やカン 人に聞いたり、本に書いてある方法を受けついているだけで、
それらはほとんど対処療法で 本当の意味でのセッティングではないと思う。
ガソリンの通路や負圧のかかる穴の位置が変わってしまったキャブレターなのに
今までやっていた経験やカンのセッティング方法でセッテイングしようとしてるのと同じだ。
構造が変わればセッティング方法も変わる。
サスペンションセッティングにしてもキャブレターで言うとスロージェットで
メインジェット領域を調整するような セッテイング記事やDVDなんかを見ていると
とても悲しくなる。
テレビのリモコンで音量調整のボタンなのにチャンネルを変えようとしてるようなものだ。
サーキットのごまかしセッティングはサーキットでは多少は有効だろうけど
(自分は認めないが)
もう少しまともな記事やDVDを出してもらいたい。各社(雑誌社にかかわらず)ばらばらな一貫性
のないセッティング方法を唱えてると
一般の方々が どのセッティング方法がいいのか分からなくなってくる。
経験やカンは否定してない むしろ肯定している。 だけど構造、原理、理論が
しっかりしていた上での話だ。
いくら経験やカンで説明されても つじつまが合わなければ空論だ。
研究所の師匠に 同じ匂いがすると言われた。やはり師匠は 構造、原理、理論、派だ。
だからこんなに気が合うんだと。
その師匠が言うにはレースライダーでセッテイングできる人はほとんどいないんだと。
出来ると勘違いしているだけだそうだ。
ライダーは早く走るのが仕事であってセッティングするのが仕事じゃない。
構造を研究してセッティングを決めるのはエンジニアの仕事。
ライダーがセッティングできないからといって
恥ずべきものじゃない。正しく感じるのがライダーの仕事だ。
だから 知ったかぶりをするほうが 恥 である。
一般の人も一部の雑誌社も本人も レースライダーはセッテイングできると思っていてるようだ。
だからよけいにややこしくなる。
レースライダーは頭が固くなっていて自分たちが正しいと思ってる。
だから LEAVE EGO HERE なのだよ。
自分の仲良くしてもらっている業界の人達は10歳年上であろうと
構造、理論、原理で説明し つじつまが合えば素直に受け入れてくれるのに。
それが研究所の人達でもだ。日進月歩で新しい技術や構造 原理 理論が出てくる
頭を柔軟にしておかないと時代においていかれしまう。
自分がすべて合ってるとは言わないが 構造 原理 理論 で説明されて納得すれば
すぐに考え改めます。
自分は運がいい。いろんな業界の人と仲良くさせてもらってるため
一個人、一ショップでは到底乗ることが出来ないであろう数の車両を乗らせてもらったり
数多くの膨大な 構造 原理 理論 に基づいた 情報 データをもらえる立場になれたからだ。
オートバイ業界のために少しずつ書いていければなあと思う。